40代以上の7割がピロリ菌を保有しているとも言われていますが、
ピロリ菌に感染しているからといって、必ずしも胃・十二指腸潰瘍を起こすというわけではありません。
しかし、それらが繰り返して起こる場合にはピロリ菌の除菌療法が効果的とされています。
ここでは、
・ピロリ菌の除菌治療
・ピロリ菌除去が保険適用されるポイント
についてまとめてみました。
ピロリ菌の除菌治療
ピロリ菌陽性の慢性胃炎と診断されると、胃酸の分泌を抑える薬と2種類の抗生物質を7日間服用する除菌治療が行われます。
診断は治療終了から8週間後、再度検査をして除菌されたかどうかが判定されます。
除菌後の結果がピロリ菌陽性の場合、再度治療する二次除菌が行われることになりますが、ここまで健康保険が適用されます。
ピロリ菌を除去する薬で、アモキシシリンとクラリスロマイシンが保険適用薬となっています。
ただし、抗生物質を飲んで副作用を起こしたことのある人、
高齢者や重症の肝・腎疾患を合併している人は除菌治療が行えないこともあります。
ピロリ菌除去が保険適用されるポイント
保険適用の対象となる慢性胃炎は、内視鏡検査で確定診断された慢性胃炎という点が大きなポイントです。
病気の早期発見や早期治療、患者の負担を軽減するため、内視鏡は高性能に進化しています。
内視鏡が苦手という人も、鼻の中から入れる経鼻内視鏡は口径が約5ミリと細く、口から入れる内視鏡より患者の苦痛が少なくなっているので、苦痛に思うことも少なくなると思います。
慢性胃炎の症状は、逆流性食道炎の症状とよく似ています。
胸やけがする、胃の上部がおかしいというときは、内視鏡専門医のいる消化器内科を受診して、
まずはピロリ菌に感染しているかどうか検査を受けてみましょう。
まとめ
ピロリ菌を除菌したら、病気の心配はないと思いがちですが、
ピロリ菌は消えても、胃がんの発症要因は老化や塩分のとりすぎなど多数あるため定期的な検診は必要です。
日頃から、塩分の摂りすぎや飲酒、禁煙など生活習慣を見直す努力も必要です。
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