大学進学を考えているお子さんを持つ親御さんにとっては、大学進学にかかるお金のことを考えなければなりません。
今や、大学生の半数が、何らかの奨学金の支援を受けながら、大学生活を送っているのが現状です。
ここでは
・奨学金の種類
・奨学金の申し込み方法
・奨学金を活用してわかったこと
についてまとめてみました。
奨学金の種類
奨学金は、進学に必要な学費や生活費を支援してくれる制度です。
大学卒業後に返還する「貸与」型と、返還の必要がない「給付」型があります。
返還の有無、支給金額、申込資格などは団体によって異なりますし、高校在学中に申請が必要な場合があるので、
奨学金の利用を考えている親御さんは、説明会などに積極的に参加して、情報収集を心がけることをお勧めします。
実際、私の子どもの高校では、、奨学金の説明会を数回開催してくれたので、疑問に思ったところを解決できました。
☆日本学生支援機構(旧:日本育英会)
第一種奨学金(無利息)と第二種奨学金(利息付)があり、どちらも返還の必要がある。
奨学金制度の中では最も利用者が多い。
平成26年度入学者の場合、貸与月額(第一種)は、自宅外から国公立大に通う場合51,000円または30,000円(私立大に通う場合は64,000円または30,000円)。
第一種奨学金は、申し込んだからといって大丈夫ということではありません。
日頃の学力など、適任者が無利息の第一種奨学金に該当するとみられます。
したがって、第一種奨学金がダメな場合、第二種奨学金の申し込みに回るような形になります。
無利息と利息付きでは、後々の返済額に大きな違いが生じてきますので、ここの選択は重要になります。
☆大学独自の奨学金制度
主に私立大が独自に設けており、貸与型、給付型の両方がある。
2年次以降の学生が対象となるケースが多いです。
また、入試で優秀な成績を修めた受験生を対象にした特待生制度では、授業料の一部あるいは全額が免除になることが多い。
私立大学の入試の際に、特待生制度を利用して入学した場合、国立大学程の授業料で済むということから、受験生が集中する大学もあるようです。
国立大学、私立大学それぞれで独自の奨学金制度を設けている大学はありますが、国立大学は震災関係者を除けば狭き門に感じます。
☆地方自治体の奨学金制度
自治体が設置している奨学金で、保護者がその自治体の住民であることが条件になっているところが多い。
また貸与型が多い。日本学生支援機構の奨学金との併用が不可の場合もあるため、よく調べる必要がある。
日本学生支援機構の奨学金との併願が不可な場合が多いと感じます。ほとんどが貸与型です。
☆民間団体・その他の奨学金
保護者が病気や事故で亡くなったり障害を負ったりした場合に、その子どもを支援する団体の奨学金制度や、新聞配達員として働くことで奨学金が受けられる新聞奨学生制度などがある。
「あしなが育英会」や「交通遺児育英会」が有名です。
母子家庭・父子家庭にも独自の奨学金制度があります。
☆その他
公立大では、大学が設置されている地域出身の学生を優遇する「地元出身者優遇制度」があり、地域外の出身者よりも学費が安くなります。
地元の優秀な人材をということなのでしょう。同県内の出身であれば、県外から入学した生徒より学部によりますが、20,000円~280,000円程入学金が異なります。
公立大学希望場合は、「地元出身者優遇制度」があることを覚えておくとよいです。
奨学金の申し込み方法
日本学生支援機構の奨学金は、在籍している学校(高校や大学)を通じて申し込みます。
ポイントは、高校在学中に進学後に受け取る奨学金を予約する「予約採用」と、大学進学後に申請する「在学採用」の二つがあるということ。
大学入学後、すぐに奨学金を受け取りたい場合、「予約採用」を申し込むといいでしょう。
なお、「在学採用」は、大学入学直後に募集があり、大学を通じて申請する形となっています。
大学独自の奨学金制度の場合、受験時にすでに「奨学生」として募集がある場合や、大学入学後に申請、面接などを経て支給が決まる場合など、大学によって条件が様々ですから、注意が必要です。
奨学金を活用してわかったこと
我が家の場合、高校在学中に日本学生支援機構の奨学金の予約を取っておきました。
「一種・無利息」を希望するもかなわず、「二種・利息あり」しか取れませんでした。
奨学金は貸与型ですので、子供の名義で借用書が届きます。保証人は、親ということになります。
ここで、子供本人も、しっかり勉強しなくては、という気持ちになったと思います。
予約をとっていたいたおかげで、4月分から振り込んでもらえて助かりました。
まとめ
奨学金は、学生の半分が利用しているポピュラーなものにってきています。
しかし、卒業後、奨学金を返済できない人もいることも確かです。
奨学金を借りるのは比較的簡単でも、返済していくのは大変なこともあるので、奨学金を借りるときは、月々の返済金額や返済年月までも考えて借りることです。
大学入学から卒業までは、大変なお金がかかります。家族でお金のことをよく話し合ってみてください。
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